月曜日の朝刊に児童精神科医がコラムを書いていて、かつて彼の担当の患者(不登校の子供である)が自殺してしまったときのショックを文章につづっていた。一部抜粋する。 一方、未成年の自殺については、いじめ関連以外の報道が少なく、数的に全体の2%ということもあってか、中高年のそれに比べると、世の中の関心は必ずしも高くない。[略] かつて、ある外来ケースで、子供の悲報を母親から電話で受けたことがある。[略] その子は、友達のいない学校生活の中で生きている意味を見いだせず、外来での細い糸だけで世の中とつながっているような子どもだった。「なぜだよ!」という言葉を幾度となく反すうし、その子の顔がしばらく頭を離れなかった。 彼等が置かれた状況はさまざまだが、多くの子は、学校でも家庭でも「孤立」している。さらに、周囲から援助の手が差し伸べられても、「自尊感情の低さ」や、「身捨てられ不安」から、その手をうまくつか