執筆者 白井 洋一 1955年生まれ。信州大学農学部修士課程修了後、害虫防除や遺伝子組換え作物の環境影響評価に従事。2011年退職し現在フリー 農と食の周辺情報 白井 洋一 2013年3月27日 水曜日 キーワード:バイテク メディア 栄養 添加物 食品表示 3月15日、自民党政府はTPP(環太平洋経済連携協定)交渉に参加することを正式に決めた。米国、豪州など先行11カ国が日本の参加を認めるのか、たとえ認めたとしても農林水産物だけでなく、繊維製品、自動車、医療保険など各国の利害が対立する分野は多い。日本抜きでもTPPが成立するのか不透明な情勢だが、「TPPに参加すると、日本の食の安全・安心が脅かされるぞ」と心配する声がマスメディアから流れている。 TPP交渉と遺伝子組換え食品の表示制度 心配の背景はおおよそ以下のような流れだ。 「米国では遺伝子組換え食品に表示義務はない」、「米国通商代表部