コロナ禍でライフスタイルが変容する中、大手外食チェーンが「朝食」の時間帯を狙った戦略を展開している。モスバーガーでは2014年から「朝モス」を本格的に導入しており、現在では朝食の時間帯の売り上げが全体の約1割を支えているという。 朝モスはどのような経緯で始まり、どんなメニューが人気なのか。運営企業のモスフードサービスに取材した。 朝モスの導入経緯について、担当者は次のように語る。 「朝食の時間帯の販売強化に取り組み始めたのは11年以降です。それ以前から『朝活』がブームになっており、朝食の時間帯を有意義に使おうという機運の高まりを感じていました。 当時は団塊の世代が定年を迎えるタイミングでもあり、主力のランチタイム以外の時間帯も販売力を強化しようということで、営業時間を早めて朝食メニューを導入することになったのがきっかけです。13年から49店舗で朝モスのテスト販売を行い、14年にほぼ全店に導