【ジュネーブ=石黒穣】世界保健機関(WHO)は28日、エボラ出血熱にかかった男性患者が回復した場合も、発症から3か月間は精液にウイルスが残り、感染を引き起こす可能性があるとの見解を発表した。WHOは男性患者は回復後も、この間の性行為を慎むか、少なくともコンドームの使用が不可欠だと強調した。一方で、男性患者の隔離は、血液検査でウイルス反応が陰性になれば不要との立場も明確にした。
【ジュネーブ=石黒穣】世界保健機関(WHO)は28日、エボラ出血熱にかかった男性患者が回復した場合も、発症から3か月間は精液にウイルスが残り、感染を引き起こす可能性があるとの見解を発表した。WHOは男性患者は回復後も、この間の性行為を慎むか、少なくともコンドームの使用が不可欠だと強調した。一方で、男性患者の隔離は、血液検査でウイルス反応が陰性になれば不要との立場も明確にした。
世界保健機関(WHO)は、エボラ出血熱対策について「関与したほぼ全員が、(流行拡大の)簡単な予兆を見誤った」などと指摘、無能な職員や官僚的な組織体質から初動に失敗、感染拡大を食い止められなかったと猛省する内部文書をまとめた。米AP通信が18日までに報じた。 APによると文書は、医療システムが機能していない西アフリカのような地域では、伝統的な感染症の封じ込め対策は通用しないことをWHOの専門家は当初から認識すべきだったと指摘。 アフリカ各国にある出先事務所のトップは、地域を統括するアフリカ地域事務局長による「政治的な動機」で人選されており、同地域事務局長とWHO本体のチャン事務局長との意思疎通もないとした。(共同)
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