アフガニスタンに駐留するアメリカ軍の司令官は、反政府武装勢力タリバンの支配地域がこの1年で拡大していると強い懸念を示したうえで、アフガニスタン軍の育成などのため、国際社会にさらに数千人の兵力の増強を求める必要があるという認識を示しました。 この中でニコルソン司令官は、反政府武装勢力タリバンの支配地域がこの1年で拡大し、アフガニスタン政府は統制下に置いていた地域のおよそ15%を失ったという見方を示しました。 そのうえで、現地に駐留するアメリカ軍などの国際部隊およそ1万3000人余りについて、「アフガニスタン軍を育成し支援する任務に数千人が足りない」と述べ、国際社会にさらに数千人の兵力の増強を求める必要があるという認識を示しました。 また、ニコルソン司令官はロシアがタリバンに急接近し関係を強めていると指摘し、「ロシアの関与が現地の情勢を複雑にしている」と述べて、ロシアとタリバンの関係に強い警戒