核実験に功績のあった科学者の表彰式典で式辞を述べる金正恩第1書記。平壌で撮影。朝鮮中央通信配信(2016年1月13日配信、資料写真)。(c)AFP/KCNA via KNS〔AFPBB News〕 新年早々、北朝鮮の医師2人がカンボジアの首都プノンペンで死んだ。新しい年を祝うパーティーで酒を飲み過ぎて、心臓麻痺を起こしたという診断だった。 だが、この出来事には不可解な点も残る。経済苦境にあえぐ北朝鮮は、医師などの専門家を強制的に特定の国に送り出し、外貨を獲得させていた。2人の医師の死は、そういう特殊な出稼ぎの実態を明示していた。北朝鮮の核武装への動きの背後に存在する暗部の実情が垣間見えるといってもよい。 妻たちが緊急処置を施したが・・・ カンボジアの新聞「プノンペン・ポスト」の報道によると、1月2日、プノンペン市の北朝鮮大使館から地元警察に「北朝鮮国籍の医師2人が死亡した」という通報があっ