ベネズエラ情勢が緊迫するなか、「ベネズエラを知る集い」が7日、明治大学リバティタワーで開催された。同国で実際になにが起こっているのか、人人の生活はどうなっているのか、とくに国内報道では伝わらない米国の介入がとり沙汰されるなかで、真実を知り声を上げていく必要があるとして同実行委員会が主催した。集いでは元共同通信記者でありラテンアメリカ研究者の伊高浩昭氏が「ベネズエラ問題の深層」と題して講演したほか、映像上映もあった。伊高氏の講演内容を割愛して紹介したい。 シモン・ボリーバル 大きな祖国という思想 ベネズエラに石油が発見されたのは、コロンブスなどがベネズエラに行く前、何百年、何千年も前かもしれない。マラカイボ湖という湖があり、そこにブクブク浮いているものがやがてコールタールみたいに固まっていく。それを古来先住民族は、木造の船の板と板の間から水が入らないように塗っていた。これが燃える水だと認識さ