2週連続で反政権デモ=再選戦略にほころび-大統領側に危機感・ロシア 2日、ロシアのモスクワで、反政権デモ参加者を拘束する警官(EPA=時事) 【モスクワ時事】ロシアのプーチン大統領が2日、2週連続で反政権デモに直面した。高い支持率を背景に万全の態勢で来年3月の大統領選を迎えるはずだったが、思わぬ形で「民意」を突き付けられ、ほころびを見せた格好だ。大統領側は危機感を強めているとみられ、反対勢力を締め付ける姿勢を鮮明にしている。 反政権団体幹部が「中毒」=以前も一時重体-ロシア ◇きっかけはネット動画 首都モスクワでは3月26日に続き、2日も治安当局が反政権勢力のデモ参加者を次々と拘束した。プーチン大統領は「法を破る者は罰せられなければならない」と欧米からの批判を一蹴。強硬姿勢を貫く構えだ。 デモが広がったきっかけは、野党勢力指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏がインターネット上に公開した動画だ