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吉本隆明に関するEreniのブックマーク (2)

  • 「核戦争の危機を訴える文学者の声明」と大岡昇平(<特集><戦後>空間と<日本>文学)

    昭和五七(一九八二)年一月公表の「核戦争の危機を訴える文学者の声明」は、約半年で五六二名の署名を集めたが、賛否の意見が、反核の是非よりも、その声明自体を問題として展開された。大岡昇平は署名したが、アンケートには答えず、反核集会に出席するような行動もとらず、これに関わるまとまった文学作品も書かなかった。戦争を「人間」と資料重視の手法で作品化してきた大岡には、核戦略が高度化しかつ秘匿されている以上、文学化は不可能であったからだといえる。しかし大岡は「反核」の意志は明確に表明し続けた。

  • 吉本隆明と現代の超克

    ○八〇年代反核運動の盛り上がり では、三・一一以前、彼の考えはどのようなものだったのか。 反原発運動を反核運動とセットにして厳しく批判するようになったのは、一九八〇年代はじめ、文学者による反核署名運動が起きてからだった。始まりは反核運動への批判だった。 一九八一年、中野孝次、小田切秀雄、西田勝、小田実らが発起人となって「文学者の反核声明」が呼びかけられた。 「署名についてのお願い」は次のような文から始まる。「さて今春、アメリカでレーガン政権が発足して以来、軍備増強論がにわかに高まり、限定核戦略が唱えられ、中性子爆弾の製造が決定されて、核戦争の脅威が人類の生存にとっていっそう切実に感じられるようになってきました」。アメリカの新しい戦略核兵器がヨーロッパに配備されれば、核戦争への歯止めが失われる危機感から、幅広い、反核、平和の運動がヨーロッパで広がっているとし、「世界最初で唯一の悲惨な被曝体験

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