中谷巌氏の 『資本主義はなぜ自戒したのか「日本」再生への提言』(集英社)を 読んだ。 中谷氏はかつて構造改革の急先鋒であったが、 自らが記すようにこの本は 「自戒の念を込めて書かれた懺悔の書」になっている。 一世を風靡した金融資本主義によって 経済の活性化を期待した中谷氏も 結果としてはグローバルスタンダードというモンスターによって 世界の経済は壊され、格差社会を生みだした 今日の世界金融恐慌の実態を見て、大きな負の効果に気がついた。 結局、グローバル資本に大きな自由を与えることは 問題があるということに気がついてこの本を書かれたのだ。 まさに中谷氏が書いたように、 小泉・竹中構造改革がもたらしたマネーゲームに興じた 日本経済、日本社会のツケを政治の力によって今こそ払拭し 新しい社会経済秩序を模索していかなければならない。 竹中さんにもこの本の感想を聞きたいものである。 大物経済学者であり
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