7月に行われた参院選で2議席を獲得した、れいわ新選組。亜細亜大学講師にて「国体文化」編集長、「里見日本文化学研究所」所長の金子宗徳氏にその躍進の理由と、同党が今後どういう道を進んでいくかを解説してもらった。 ■負け組の怒りが爆発 ———今回の参院選では、れいわ新選組とNHKから国民を守る党(N国党)が躍進しました。まず、れいわ新選組は寄付金4億円以上集めて選挙に臨みましたね。躍進したその要因・背景は何だと思いますか? 金子:端的に言えば、「『負け組』の怒り」でしょう。れいわ新選組は、「ロスジェネを含む、全ての人々の暮らしを底上げします!」というスローガンを掲げ、「最低賃金の時給1500円への引き上げ」・「デフレ脱却給付金」といった左派的な経済的弱者救済策を示しました。 その実現可能性はともかく、経済的な不安を抱えている人々にとっては魅力的な主張です。「一億総中流」と言われたのも今は昔、日本