デフレの古典的理論は、いわゆるバーナンキ・ドクトリンで支持されているものも含め、生産者物価の下落は総需要の急減の結果生じると定めている。バーナンキ氏が2002年に述べたように、これが「買い手を見つけるために生産者が継続的に値下げしなければならないほど厳しい支出の落ち込み」につながるという。 この分析がデフレの脅威に対する主な米国の対応に直接つながった。QEを通じて経済に流動性をつぎ込むことによる需要の喚起がそれだ。 だが、少なくともアジアのデフレの場合は、生産者物価を押し下げている最大の要因は、需要不足ではなく供給過剰である可能性が高いように見える。 もしそうだとすれば、果てしないQE――ガロ氏の表現を借りるなら、「QEインフィニティ」――は企業への低利融資の提供を通じて過剰供給を長引かせる役目を果たすことで、デフレの問題を緩和するどころか、むしろ悪化させる可能性がある。 「『QEインフィ