「死刑宣告を受けたに等しい。北朝鮮に対する制裁という名分だが、進出企業にさらに大きな被害を与えている」 10日に韓国政府から開城工業団地の稼働中断を通告された進出企業の経営者は呆然とした様子だった。進出企業からは「工業団地の運営が中断されれば、会社が存亡の危機に直面する」との声が相次いだ。他に生産拠点を持たない零細業者が多いため、会社の廃業につながりかねないとの叫びだ。 韓国統一部(省に相当)によると、開城工業団地には昨年11月現在で124社が進出している。北朝鮮の労働者5万4763人と韓国企業関係者803人が働いている。年間生産額は5億1549万ドルだ。旧正月の連休には184人が工業団地に残り、11日からは600人余りが団地に戻って操業を続ける予定だった。 進出企業団体の開城工団企業協会によると、進出企業の85%はOEM(相手先ブランドによる生産)方式で受注し、生産を行う企業だ。既
九十を遥かに越えた老企業家にこのようなたとえが適切なのかは分からない。財界を長く取材してきた古参記者たちにとっても彼は伝説の中の「聖騎士」のように尊い人物だ。メディアに表れることがほとんどないためだ。5本の指に数えられる国内大企業の総帥であり、いまだ現役で走り続けている企業家であるにもかかわらずだ。代表的な引きこもり経営者といおうか。そのような彼が先日久しぶりに世間の耳目を集めた。長男を経営の一線から外しながらだ。グループ内の彼の存在感がいまだ絶対的であることを物語る「事件」だった。韓国と劣らず活発に事業を行っている日本では、「重光武雄」という名前ではるかによく知られている。ロッテグループ創業者である辛格浩(シン・ギョクホ)総括会長のことだ。 19歳の時に単身で日本に渡った彼が日本ロッテを創業したのは1948年だ。続いて60年代後半に韓国で現在のロッテグループを設立した。表に出ることを敬
このビルは辛総括会長には一生の最後の念願事業だ。最も高い摩天楼をつくって大韓民国を代表するランドマークにしたいという彼の願いが込められている。そのようなビルがその深さを予測できないほどの非難の沼に閉じ込められている。着工あたりから石村湖水がヒビの入った瓶の水のように流れ出ているという怪談が囁かれたのはその序幕に過ぎなかった。ソウル松坡区一帯を恐怖に陥れた大小のシンクホールの主犯という誤解を生んだりもした。実際、安全不注意による人命事故もなくはなかった。ついには水族館と映画館が開場直後に安全論争に巻き込まれ、期限なき休業に入った。公演会場工事も全面中断された状態だ。このような状況にまでなったのはロッテ側の責任も大きい。安全に完ぺきを期していなかったためだ。真偽はともかく、懸案やデマを釈明するのも消極的だった。一言でいえば、後手に回った疎通と対応方式が災いをさらに大きくした。事実、それは辛総括
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く