G20大阪サミット集合写真に納まる安倍首相(中央)と各国の首脳。トランプ大統領から衝撃のツイートが飛び出したのはこの翌日だった/6月28日、大阪市住之江区、代表撮影この記事の写真をすべて見る 参院選直前に開かれたG20で「外交の安倍」をアピールしようとした安倍首相。 だが主役の座は盟友のはずのトランプ大統領に奪われ、残ったのは「炎上」だけだ。 * * * 昨日まで世界の主役だったはずの安倍晋三首相は、世界が注目する舞台に居合わせることさえできなかった。 始まりは、6月29日午前8時前、トランプ大統領が大阪から発信したツイートだった。 「もし金委員長がこれを見ているなら、非武装地帯(DMZ)で握手して挨拶する用意がある」 大阪で開催されていたG20大阪サミット最終日、プレスルームに詰めていた世界各国の報道陣が騒然となった瞬間だった。その2時間後、トランプ大統領の姿はサミット会場にあった。