要約: 本多勝一はかつてポル・ポト政権を賞賛していており、そしてベトナムの情報をそのまま垂れ流すことで事たれりとしていた。でもかれは純粋に社会主義を信じ切っていて、社会主義同士が争うなんてことが理解できなかったらしく、一時は明らかに困惑しきっていた。かわいそうに。そのまま自分の軌跡を見直すことなく、いまのだらしない姿に堕してしまったのは残念だが。 しばらく前から、ポル・ポトの伝記翻訳の最後のゲラチェックに入って、ついさっきそれを送り返したばかり。来年早々には本になるんじゃないかな。 さてその中で、日本におけるクメール・ルージュ報道についてちょっと調べていたんだが、そこでどうしても出てくるのが、本多勝一という人物だ。 本誌の読者に、本多勝一といってどれだけなじみがあるのかはわからない。今だと週刊金曜日の編集委員として一番有名なのかな。日本を代表する左翼ジャーナリストの一人で、クメール・ルージ