【ソウル聯合ニュース】韓国の大韓航空が27日開いた定時株主総会で、同社を中核とする財閥、韓進グループを率いる趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長の取締役再任案が否決された。 趙会長の再任には株主の66.66%以上の賛成が必要だが、再任案の票決結果は賛成64.1%、反対35.9%で、株主の支持を得られなかった。 これにより、趙会長はグループ創業者の父親、趙重勲(チョ・ジュンフン)氏の後を継ぎ、1999年に大韓航空の最高経営責任者(CEO)に就任してから20年で同社の経営権を失うことになった。 株主権の行使により、大企業の総帥が経営権を失う初の事例になる。 趙会長は、大韓航空機内で客室乗務員のナッツの出し方に怒り滑走路に向かっていた機体を引き返させ「ナッツ姫」と呼ばれた趙顕娥(チョ・ヒョンア)元大韓航空副社長の父。自身も横領・背任、薬事法違反の罪などで在宅起訴されるなど、一家を巡る疑惑が社会的な物議を醸