【ニューヨーク=小谷野太郎】テニスラケットのブランド「プリンス」で知られる米スポーツ用品メーカー、プリンス・スポーツは1日、米連邦破産法11章(日本の民事再生法に相当)の適用をデラウェア州の連邦破産裁判所に申請した。 米メディアによると、負債総額は6500万ドル(約52億円)を超えるとみられる。 プリンスは、1970年代に初心者でも使いやすい、通常より大型のラケット「デカラケ」を販売し、テニスブームを巻き起こした。マリア・シャラポワ選手(ロシア)や杉山愛さんら、世界のテニスプレーヤーに愛用されたことでも知られる。 ただ、金融危機後の世界的な景気低迷で、販売不振が続いていた。