不妊治療を行う諏訪マタニティークリニックの根津八紘院長(左)と生殖工学博士で、卵子の凍結保存に取り組む桑山正成氏(右)(写真:産経新聞) 日本生殖医学会は、将来の妊娠に備えて、健康な独身女性の卵子の凍結保存を容認する指針案を公表した。晩婚化が進み、高齢出産が増えたことを踏まえた対応だ。出産時期を個人の事情で選択できる一方、高齢出産を助長しかねないとの意見もある。生殖工学博士で、卵子の凍結保存に取り組む「リプロサポートメディカルリサーチセンター」の桑山正成代表(51)と、不妊治療を行う諏訪マタニティークリニックの根津八紘院長(71)に見解を聞いた。 ■桑山正成氏「不妊の苦しみが減る」 −−独身女性の卵子の凍結保存についてどう考えるか 「卵子の凍結保存は予防医療だ。将来の自分のために、血液や皮膚などを保存しておくことと同じ。自分の細胞の一部を自分のリスクで、保存しておくだけだ。海外では、