大阪市教育委員会は19日、市長を辞職した橋下徹氏が主導した公募制度で民間から採用した市立巽中(生野区)の北角裕樹校長(38)を「教職員や保護者との関係を悪化させ、学校業務を停滞させた」として更迭する方針を固めた。市教委関係者が明らかにした。 市教委によると、北角校長は着任以来、独断的な学校運営を批判され、PTAが更迭を求めていた。昨年7月には校長と口論になった教頭が土下座して謝罪するトラブルがあり、休職した教頭の代わりに前校長が業務を手伝うなどの混乱が、市議会で問題視された。 大阪市の公募校長をめぐっては、セクハラ発言で更迭されたり、3カ月で自主退職したりする校長が出るなど、問題が相次いでいる。 市教委幹部らは今月11日、北角校長と面談し、学校運営の改善や教職員との関係修復を求めたが、校長は具体的な改善案を示さなかった。市教委は「改善の可能性は低い」と判断し、校長に自主退職を勧めたが応じな