ニューヨーク生まれの文具メーカー・ポスタルコが2011年に発売した「スナップパッド」というアイテムをご存じだろうか。これは一部の万年筆ユーザーの間で小さなブームになったことがあった。簡単にいえばお洒落なクリップボードなのだが、まさか自分がこれを買うことになるとは思っていなかった。不思議なもので、ある時急に欲しいと思い出したら止まらなくなってしまい、そのままゴールテープ(という名のクレジットカードを)切ってしまった。 スナップパッドとは何か スナップパッドとはポスタルコによる造語で、そのネーミングは明らかにアップルの「アイパッド(iPad)」を意識している。1台で何でもできる、高機能の極限のようなiPadに対し、ただ紙を2穴で綴じるだけという堂々たる低機能ぶりのスナップパッド。ここまでくると逆に清々しい。初めは誰もが思うように、この程度の道具であれば、100円ショップのクリップボードでも十分