円高が急速に進行している。3月17日には1ドル95円台に突入し、12年7カ月ぶりの円高水準になった。先週末の終値に比べても4円以上の上昇だ。日本のIT企業はどのようにとらえているのか。 円高が急速に進行している。3月17日には1ドル95円台に突入し、12年7カ月ぶりの円高水準になった。先週末の終値に比べても4円以上の上昇だ。サブプライム問題に端を発する米国の金融不安が飛び火する格好となり、日経平均株価もこの日1万2000円を割った。円高は基本的に、海外に製品を輸出する企業の収益を圧迫する。この円高を日本のIT企業はどのようにとらえているのか。各社のコメントを集めた。 ソニーは「今日の動きについて特にコメントすることはないが、為替予約が済んでいるため今期の業績へのインパクトはなく、当期純利益への影響も軽微だ。来期以降の業績見通しはまだ出していない。1つ言えることは、円相場の1円の変動がソニー