「愛国ビジネス」の実態に迫った衝撃の小説『愛国商売』(小学館文庫)をこのたび上梓した古谷経衡氏(37)が、作品の舞台裏を描く集中連載。第2回は、保守系言論人が主催する各種勉強会、いわゆる「私塾」の旨みを解説する(全3回の2回目/#1、#3を読む)。 ◆ ◆ ◆ 「信徒囲い込みビジネス」こそ生活の中核 ネット右翼に寄生される「保守系言論人」はどうやって生活をしているのか? 前回4パターンを紹介した。 (1)出版専業の保守系言論人として(地上波露出なし) (2)信者を囲い込む(各種勉強会、私塾等を主宰) (3)中小零細企業経営者などのパトロンを付ける (4)活動家方面に軸足を置いて任意団体を設立し、寄付や会費を募る そして地上波テレビには滅多に出ない(出られない――ただしネット番組を除く)が、出版の世界の中では不況を救う救世主として大きな権勢を誇る(1)「出版専業の保守系言論人」の生活や収入に