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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (19)

  • アカシア、樹液でアリを奴隷に変える

    アリは、アカシアの樹液に含まれる酵素によって糖分依存状態に陥る。 Photograph by Alexander L.Wild 互いに利益を得ながら進化してきたアカシアとアリだが、その相利共生の関係(共進化)には、一方を依存状態に追い込む巧妙な戦略が潜んでいたことがわかった。 中央アメリカでは、アリがアカシアのボディガードの役割を担っている。はびこる雑草を防ぎ樹液を狙う動物から守るアリは、代わりに住処とエサを得る。自然界の代表的な共生関係の1つだ。 しかし、メキシコのシンベスタブ・ウニダード・イラプアト(Cinvestav Unidad Irapuato)研究所のマーティン・ヘイル(Martin Heil)氏は、アカシアの樹液が含む酵素によって、アリがほかの糖源を摂取できないように仕向けられている状況に気付いた。 住処と事を得るアリは、死ぬまで労働を強制されるのである。「受け身で移動でき

    アカシア、樹液でアリを奴隷に変える
  • 政府推奨のコロナ伝統療法、医師から非難の声続々、インド

    アーユルベーダ薬 新型コロナウイルス検査を受けに集まった人々に、アユシュ省(インド伝統医療省)の医療スタッフがアーユルベーダ薬を配布する。2020年5月7日、インド、グルグラムで。 (PHOTOGRAPH BY PARVEEN KUMAR, HINDUSTAN TIMES VIA GETTY IMAGES) 新型コロナウイルスの流行が世界最悪レベルのインド。酸素も医薬品もワクチンも不足するなかで奮闘する全国各地の医師たちは、6月2日、一斉に黒い腕章をつけて、インドで最も有名なヨガ伝道師ババ・ラムデブ氏の逮捕を要求した。 ラムデブ氏はテレビにもよく登場する伝統薬企業の創業者だ。新型コロナ感染症に対する効果が実証されていないにもかかわらず、薬草やヨガによる治療を宣伝する一方、現代医薬を「馬鹿げている」と言い、インド国内で数十万人が新型コロナで死亡したのは現代医学のせいだと非難している。 だが、

    政府推奨のコロナ伝統療法、医師から非難の声続々、インド
  • インフルエンザと新型コロナに同時に感染したらどうなる?

    個人用保護具を着用して、ノエル・ジャンゼン氏にインフルエンザの予防接種を行うナース・プラクティショナー(医師の指示を受けずに一定レベルの診断や治療などを行うことができる看護師)のエンバル・サバグ氏。2020年9月3日、米フロリダ州キービスケーンにある簡易診療所「CVS pharmacy and MinuteClinic」で撮影。公衆衛生の専門家は、今年はインフルエンザの予防接種が重要だと言う。COVID-19とインフルエンザを併発したときの危険性が、まだわからないからだ。 (PHOTOGRAPH BY JOE RAEDLE, GETTY IMAGES) かかりつけ医から予防接種を勧める案内が届き、近所の薬局には「インフルエンザの予防接種、受けられます」というチラシが貼られる――米国の秋の風物詩だ。 ただ、今年はいつもの秋とは違う。季節性インフルエンザと新型コロナウイルス感染症(COVID-

    インフルエンザと新型コロナに同時に感染したらどうなる?
    FTTH
    FTTH 2020/09/24
    答:体調管理のできない愚か者だと晒し上げられムラハチにされる
  • 新型コロナ、「春に終息」と言えないこれだけの理由

    2020年2月18日、世界中に新型コロナウイルスへの不安が拡大するなか、中国江西省の畑で農作業をする村人。インフルエンザウイルスなど一部のウイルスは、気温が低く空気が乾燥していると感染が拡大しやすいが、今回の新型コロナウイルスも同じように天候に左右される性質を持っているかどうかはまだわからない。(PHOTOGRAPH BY LIU HAOJUN XINHUA, EYEVINE/REDUX) 世界中で急速に拡大している新型肺炎(COVID-19)の流行は、インフルエンザのように春になれば終息するのだろうか。多くの専門家は、暖かくなってウイルスがどんな動きをみせるかを予測するのは時期尚早とみている。 コロナウイルスには多くの種類があるが、人間に感染するのは7種だけだ。そのうち4種が、軽い風邪症状を引き起こすことで知られている。目下流行中の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を含め、残りは

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    FTTH
    FTTH 2020/02/29
  • 凍結ミイラ「アイスマン」壮絶な最期の旅路を解明

    1991年、エッツィ(アイスマン)のミイラ化した遺体を調べる登山家のラインホルト・メスナー氏(右)と仲間。(PHOTOGRAPH BY PAUL HANNY, GAMMA-RAPHO/GETTY) アルプスの氷河で見つかり、「エッツィ」の愛称で知られる有名な男性のミイラ「アイスマン」。負傷し、おそらく追われていたアイスマンは、アルプスの高山で、背中を矢で射られて死亡した。(参考記事:「アイスマンをめぐる5つの意外な事実」) それから約5300年、考古学者たちは今も、彼の死の謎を解明しようと取り組んでいる。このほどアイスマンの発見現場から採取されたコケの分析が行われ、最後の登山の詳細が明らかになった。論文は2019年10月30日付けで学術誌「PLOS ONE」に発表された。 これまでにわかっていること エッツィは1991年、エッツタール・アルプスを歩いていたハイカーが、イタリアとオーストリア

    凍結ミイラ「アイスマン」壮絶な最期の旅路を解明
  • ほぼ絶滅した鳥が復活へ、ある男の30年の努力

    求愛行動の最中、頸の気嚢を膨らませる雄のアトウォーター・プレーリー・チキン。絶滅の危機に瀕しているこの鳥は、テキサス州南東部にごくわずかな数が生息している。(PHOTOGRAPH BY BATES LITTLEHALES, NATIONAL GEOGRAPHIC) 米魚類野生生物局の生物学者マイク・モロウ氏が、初めて野生のアトウォーター・プレーリー・チキン(ソウゲンライチョウの仲間)を見たのは、1983年のある夜のことだった。氏は当時、米テキサスA&M大学の大学院生で、その日は別の研究者の調査に同行していた。彼らは早朝、太陽が昇る前に現場の草原に到着した。 「暗闇の中に座っていると、突然、鳥たちが飛んでくる羽音が聞こえてきたんです。ほどなく、彼らはウーウーという独特の音を出し始めます。これは『ブーミング』と呼ばれます。声は聞こえても、姿はまだまったく見えません。やがて夜が明けて明るくなって

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    FTTH 2018/08/29
  • 餓死寸前のホッキョクグマ、胸張り裂ける動画

    動画のホッキョクグマが餓死寸前である理由を確実に知る方法はありません。そのことを明確にするために、動画の説明文を変更しました。これまでの説明文では、動画の冒頭に「これぞまさに気候変動の姿だ」としていましたが、気候変動とこの特定のクマとの関連性を断定するような行き過ぎた表現でした。また、撮影地も明確にしました。(2018.6.15) 夏の終わり、写真家ポール・ニックレン氏と環境保護団体「シーレガシー」の映像製作者らは、カナダ北東部のサマーセット島(バフィン島の近く)で胸が張り裂けるような光景に遭遇した。飢えて死に向かいつつあるホッキョクグマに出会ったのだ。 ニックレン氏にとって、クマはなじみ深い存在だ。カナダの北極圏で育ち、生物学者を経て野生動物の写真家に転身した同氏は、これまで3000頭を超す野生のクマを見てきた。しかし、12月に彼がソーシャルメディアに投稿した、やせ衰えたホッキョクグマの

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  • 伝説の黒ひげ海賊船、当局が本物と認定

    海賊黒ひげの旗艦「クイーン・アンズ・リベンジ」号から見つかった鋳鉄(ちゅうてつ)製の大砲。(Photograph by Robert R. Clark, National Geographic) 1995年にアメリカ、ノースカロライナ州沖で見つかった沈没船が、18世紀の悪名高き海賊「黒ひげ」の旗艦「クイーン・アンズ・リベンジ」(アン女王の復讐)号と公式に認定された。 クイーン・アンズ・リベンジは1718年、同州の港町ビューフォートに近い砂州で座礁し、黒ひげ一行は船を放棄したことで知られている。 ノースカロライナ州文化財課は最近まで、沈没船がクイーン・アンズ・リベンジ号であるという断定を避けてきた。しかし今回、包括的な調査によって、歴史上最も恐ろしく、最も個性的な海賊の船であると発表された。 「決定的な証拠が出てきたわけではない。いくつもの要素を積み重ねていった結果、この結論にたどり着いた」

    伝説の黒ひげ海賊船、当局が本物と認定
  • 島暮らしのオオカミ、主食はシーフード

    群れを率いる雌オオカミ。2011年、カナダ・バンクーバー島の海岸でバーティー・グレゴリー氏が撮影。(PHOTOGRAPH BY BERTIE GREGORY, NAT GEO WILD) カナダ西部に位置するバンクーバー島の海辺を、幽霊のように歩き回る動物がいる。彼らは海沿いの苔むした森でひっそりと暮らし、人々にその姿を見せることはめったにない。2011年、英国の映画製作者バーティー・グレゴリー氏は幸運にもその動物を目撃した。海辺のオオカミたちだ。「海岸に暮らすオオカミは特別な存在です。不思議な魅力とオーラを漂わせています」(参考記事:動物大図鑑:オオカミ、2015年10月号「海辺のオオカミ」) グレゴリー氏は帰国すると、ドキュメンタリーの製作を開始した。ナショナル ジオグラフィック初のYouTubeシリーズ「ワイルドライフwithバーティー・グレゴリー」として、8月3日から公開されている

    島暮らしのオオカミ、主食はシーフード
  • 巨大クジラ、漁業資源の増殖に貢献?

    マッコウクジラ(写真)やシロナガスクジラ、セミクジラ、コククジラなど、大型のクジラの個体数回復が、漁業資源の増加に貢献している可能性があることがわかった。 PHOTOGRAPH BY STEPHEN FRINK / CORBIS 海の生態系において、巨大クジラがこれまで科学者や漁業関係者が思っていた以上の役割を果たしていることが、新たな論文により明らかになった。 健全な海の生態系を維持する上で、大型のクジラが果たしている役割が、これまで科学者や漁業関係者が考えていた以上に大きいことを示す、新たな研究結果が発表された。網にかかった魚をべてしまうとして、漁業従事者からは目の敵にされることもあるクジラだが、この研究ではこれは誤解だとしている。 シロナガスクジラやマッコウクジラ、セミクジラ、コククジラなど、大型のクジラの個体数回復が、世界中で海洋環境の健全化と漁業資源の増加につながっている可能性

    巨大クジラ、漁業資源の増殖に貢献?
  • 外国人写真家が撮った「妖怪の島、ニッポン」

    怠け者の子どもたちを探しに地上に降りてくる神々。村人たちが豊穣を願って水をかける、わらに覆われた若者。鬼の面をつけて家々を回る神々。これらの住んでいるところが「妖怪の島、ニッポン」。写真家のシャルル・フレジェ氏が築いた想像上の世界だ。 異界から来たとされる彼らは、日の民間伝承に古くからあり、日各地でそれぞれ決まった時期に現れる。だが、フレジェ氏はそうした祭事の様子を撮るという民俗学誌のような描写には興味がない。「私は人類学者ではありませんから」と彼は言う。むしろ祭りの面や装束といった視覚的な側面に着想を得て、全く新しい見せ方を打ち出した。フレジェ氏が選んだ背景の中で、それぞれの仕草や姿勢を取ってもらったのだ。

    外国人写真家が撮った「妖怪の島、ニッポン」
  • 【動画】衝撃、子グマを食べるホッキョクグマ

    ホッキョクグマの共いは珍しいことではないかもしれないが、人間がその現場に遭遇することはめったにない。ここまではっきりとビデオに収められたのは、おそらく初めて。(閲覧注意:残酷な映像を含みます) オスのホッキョクグマが子グマをべてしまうという、残酷な一面をとらえた映像が公開された。 ホッキョクグマの共い行動は、北極地方の先住民の間では以前から知られており、1980年代から研究が行われている。主であるアザラシが海に出てしまって捕獲しにくくなる夏の終わりから秋にかけて、ホッキョクグマは子グマを捕対象にすると考えられている。(参考記事:「環境汚染でホッキョクグマのペニス折れやすく」) 「子グマ以外ほとんどべるものがなくなってしまうのです」と、カナダのアルバータ大学およびカナダ環境省所属の生物学者イアン・スターリング氏は言う。「実際の現場を映像に収めた例はめったにないのですが、共い自体

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    FTTH
    FTTH 2016/02/28
    残酷なシロクマと聞いて
  • オバマ大統領が非常事態宣言、水道鉛汚染の現実

    米国ミシガン州フリント市では水道水が鉛で汚染されているため、ペットボトルの水を使って、孫のTJ・ウォーターズの歯磨きを手伝うゲイル・フクア。(Photograph by Eugene Richards) 9歳のカニヤ・フクア=ストリックランドは自分の記憶障害を大人たちが話題にすると、落ち着かない様子を見せた。看護助手をしている母と同じく、米国ミシガン州のフリントで生まれ育ったカニヤは身を乗り出し、朝のアニメ番組から目を離してすぐそばに立つ祖母を見つめた。 「カニヤは……」5人の子と14人の孫をもつ祖母のゲイル・フクアが切り出した。 「記憶障害なんです!」カニヤの母、フェリシア・ウォーターズが口をはさむ。

    オバマ大統領が非常事態宣言、水道鉛汚染の現実
    FTTH
    FTTH 2016/02/27
    おいおいおいおい、昭和の日本ならまだしも2016年のアメリカでこれっすか
  • 重力波、世紀の発見をもたらした壮大な物語

    このほど、2つのブラックホールが合体する際に発生した重力波が検出された。図はブラックホールの合体のシミュレーション画像。ブラックホールがお互いを飲み込む直前には、それ以外の宇宙全体よりも大きなエネルギーを放出する。(ILLUSTRATION BY SXS COLLABORATION) 100年におよぶ壮大な探し物に、ついに決着がついた。科学者たちはレーザーと鏡を使って、時空のさざ波「重力波」を直接観測することに成功した。 この重力波は、地球から約13億光年の彼方で、2つのブラックホールが互いに渦を巻くように回転して衝突したときに発生した。ブラックホールの1つは太陽の36倍の質量を持ち、もう1つは29倍の質量を持っていた。(参考記事:「21年後に巨大ブラックホールが衝突へ」) 重力波は池に生じたさざ波のように宇宙を広がり、2015年9月14日、地球上に設置された4組の鏡の距離に、ごくわずかだ

    重力波、世紀の発見をもたらした壮大な物語
  • 古代ローマ期の英国に中東から来た男、剣闘士か

    英ヨーク、ドリフフィールド・テラスで発見された古代ローマ時代の人骨。内耳が埋まった密度の高い骨から遺伝学者がサンプルを取り、古代人のDNAを抽出した。(PHOTOGRAPH BY YORK ARCHAEOLOGICAL TRUST) 英国イングランド北部に位置する町ヨークは、かつてローマ帝国が辺境に建設した主要な植民地の一つだった。この地にあるローマ時代の墓地から出た人骨を分析した結果、当時のヨークでは地元出身者だけでなく、はるか遠方からの移住者も行き交っていたことが分かった。(参考記事:「イングランド、地中に眠る騎士の財宝」) 研究成果は、1月19日付の科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に掲載された。アイルランドにあるダブリン大学トリニティ・カレッジの遺伝学者ダン・ブラッドリー氏らの研究チームは、墓地から見つかった7つの頭骨にある、内耳を収める高密度の骨からDNAを採取して分析。

    古代ローマ期の英国に中東から来た男、剣闘士か
    FTTH
    FTTH 2016/01/23
    古代ローマ……剣闘士……カラテカでは?
  • シリア難民、落ち着き場所は見つかるか

    ヨーロッパのイスラム化の阻止を主張するグループが組織する集会。こうした集会を極右政治家が支援している。(PHOTOGRAPH BY SAMUEL KUBANI, AFP, GETTY IMAGES ) 9月中旬、スロバキアの首都ブラチスラバから車で1時間ほどのところにある小さな町に、24人の若い男性がバスで到着した。彼らの多くは、内戦の続くシリアからトルコに逃れ、エーゲ海を渡って、ギリシャ、マケドニア、セルビア、ハンガリーを経由し、1カ月以上かけてオーストリアにたどり着いた人々だ。(参考記事:「ハンガリー国境閉鎖で難民不安、写真家が撮影」) シリアの首都ダマスカス郊外からやって来た24歳のマフムード・アロクラは「祖国でもっていたものを、すべて失いました」と言う。「兄弟や姉妹を亡くし、有り金をはたいてオーストリアを目指しました。それなのに、こんなところに連れてこられたのです」 オーストリアへ

    シリア難民、落ち着き場所は見つかるか
  • 第11回 睡眠薬の効果は4階建て ー偽薬、侮り難しー | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    このところ急速な進歩を遂げた睡眠の科学だが、それだけに誤解も流布している。そこで「ためしてガッテン」や「チョイス@病気になったとき」などでもおなじみの第一人者が都市伝説を一刀両断!睡眠の常識と非常識を科学の視点から紐解き、日々の快眠に役立つ確かな情報をお届けします。 マイナス33分 vs. マイナス11分 これは何の数値でしょう。 ライバルのマラソン選手がそれぞれ1年間に更新したタイム、ではない。答えは過去の幾つかの新薬治験の成績から割り出された睡眠薬の平均的な入眠促進効果である。実薬(物の薬)だと寝つきにかかる時間が33分短縮するが、偽薬(ニセ薬)でも11分短縮する……、その差は22分。読者の皆さんはどのような感想をお持ちだろうか。 新薬の開発や臨床試験に関わる人間の共通した感想、というか悩みは「偽薬、侮り難し」である。病気の種類や重症度、患者の性別や年齢によっては偽薬との差がさらに

    第11回 睡眠薬の効果は4階建て ー偽薬、侮り難しー | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
  • 国際的な絶滅危惧種となったウナギを救う、二つの「劇薬」

    国際自然保護連合(IUCN)が、絶滅の恐れがある野生生物を評価したレッドリストで、ニホンウナギを絶滅危惧種に分類した。3ランクある絶滅危惧種の中で2番目に高い「近い将来における野生での絶滅の危険性が高い種」である。 河川や湖沼などウナギの生息地となる環境が失われたことやダムや水力発電所、河口堰などの建設によって川と海を行き来するウナギの回遊が妨げられたことなどがウナギ減少の理由とされるが、なかでもウナギを絶滅近くにまで追い込んだ大きな理由としてIUCNが挙げているのが、乱獲つまりウナギの捕りすぎとべ過ぎだ。 世界のウナギの70~80%を消費しているといわれる日が、ウナギの保全にも最も大きな責任を持っていることを自覚し、ウナギ資源保全の取り組みを強化するきっかけにしなければいけない。 日の親ウナギの漁獲量は1981年の1920トンから2011年の229トンに減り、稚魚のシラスウナギの漁

    国際的な絶滅危惧種となったウナギを救う、二つの「劇薬」
  • ウナギが食べられなくなる日

    人が長きにわたってべてきたウナギの資源が危機的な状況にある。養殖ウナギの「原料」となる稚魚「シラスウナギ」の漁獲量の減少が著しいからだ。今季は3年連続の極度の不漁で、ウナギに絶滅の危機が迫っていると言われるまでになってきた。日のウナギ消費がピークを迎える土用の丑の日を前に、ウナギ漁やウナギ消費の現状を探った。 第1回 乱獲で資源は危機的に、生息地破壊も一因 2012年7月12日 第2回 背景に日の消費爆発、定着した薄利多売のビジネスモデル 2012年7月19日 第3回 外来種輸入には多くの問題、資源管理に漁獲規制が急務 2012年7月26日 第4回 さらに深まるウナギの危機 歯止めかからぬ資源減少 2013年7月11日 第5回 ウナギ取引は不透明 規制強化が不可欠に 2013年7月22日

    ウナギが食べられなくなる日
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