分野:出版事情・出版史 タイポグラフィ・タイプフェイスの現在 5人の書体設計家と3人のタイポグラファーの思い (女子美術大学講義録 書物を構成するもの1) 森啓・小塚昌彦・鳥海修・桑山弥三郎・ 中村征宏・小宮山博史・工藤強勝・永原康史著 発行:女子美術大学 発売:日本エディタースクール出版部 ISBN978-4-88888-833-2 C2000 AB判(ヨコ210ミリ×タテ257ミリ)・並製・200頁 定価 本体2400円+税 印刷文字のかたちは時代とともに変化してきました.この本は,現代の印刷文字をデザインする5人の書体設計家と,その文字を使用して印刷物のデザインを設計する3人のデザイナー(タイポグラファー)が,それぞれの作品の成立過程について語った貴重な講演集です.多くの図版や実例を紹介し,印刷デザインの仕事に携わる人や,タイポグラフィを学ぶ学生にとって必携図書といえます. (200
●活字のない印刷屋—デジタルとITと— 中西秀彦著/印刷学会出版部/2006年9月初版 ISBN4-87085-185-7 カバーデザイン:大貫伸樹 前回のエントリを書いて、というよりコメント欄でのやりとりが大いに刺激になって(みなさんありがとうございます)、近所の書店のデザイン/印刷関係の棚を覗きに出かけたらたまたま本書を見つけたので買ってきた。前回のエントリで触れた『活字が消えた日』の、本書はいわば後日談である。 わたしはかつて印刷会社に勤めていたことがあって、本格的なDTP時代になる以前の印刷工場の雰囲気をかろうじて覚えている。そこは版下・製版から刷版、校正刷り・本機刷り、断裁までのひととおりの工程を社内でこなしていた。部署が違うので実際にわたしが機械を操作していたわけではないが、印刷インキの香りはなつかしい記憶のひとつでもある。 この印刷会社はバブル経済終了後、本格的なDTPに乗り
●文字の母たち Le Voyage Typographique 港千尋著/インスクリプト/2007年3月初版 ISBN978-4-900997-16-5 装釘/間村俊一 今でも新聞や雑誌などで「活字離れ」などという文字をよくみかけるけれど、実のところ、現在わたしたちが普通に目にする印刷文字に「活字」が使われていることはない。少し前までは写植(写真植字)が、そして今ではパソコンで製作されるDTPが主流だろう。活字、つまり活版印刷で刷られた印刷物は、大手の商業印刷の世界ではもうまったくと言っていいほど使われていないはずである(ちなみにたとえば『本の雑誌』が写植からDTPに切り替わったのは2005年1月号からで、同号の編集後記には<やっと時代に追いついた>とある。同誌の活版から写植/オフセット印刷への切り替わり時期も知りたかったが、ちょっとすぐには調べがつかなかった。手元にあるいちばん古い号は昭
造形表現学部の学生募集停止にともない、2017年3月末をもって 造形、デザイン、映像演劇の各学科オリジナルサイトの運営は終了しました。 なお、下記のページでは、造形表現学部3学科を含む、卒業制作優秀作品を公開しております。 また、卒業生の活動報告などは校友会までご連絡ください。
やうやく、板倉雅宣『活版印刷発達史』を眺める機会に恵まれた。 活版印刷発達史―東京築地活版製造所の果たした役割 作者: 板倉雅宣出版社/メーカー: 印刷朝陽会発売日: 2006/10メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 24回この商品を含むブログ (11件) を見るざっと斜め読みして、三つのことを思った。 ひとつは、キューピッドのヴィネットの件や平野活版の商標の件などに見られる新聞広告の調査など、「ああ、よく調べてゐるな」といふ感想。 『活版印刷発達史』pp.159-160に、「明治27年1月『座右之友』で「五号ゴチック形文字」として地名、株式会社、生糸相場など新聞で使用されるような単語が載っている。」といふ記述があるんだども、己の未発表のリサーチでは、この時期に幾つかの新聞が紙面刷新を手がけてをり、『都新聞』が明治二十七年八月二日付の第二千八百七十三号から「商況物価」欄をリニューア
友人の編集者に教えられて松山巖『建築はほほえむー目地 継ぎ目 小さき場』を入手して読んだ。 松山巖さんの本は『乱歩と東京』『世紀末の一年ー1900年ジャパン』などを読んで感銘を受けていた。 この本は、高校生や大学で初めて建築を学ぶ人たちに向けて書かれたという。 平易でしかし根元的なことばの数々が感動的だ。 「もし建築たちに意志があるなら、建築たちは樹のように生きたいと希っているのではないだろうか。」 「ル・コルビュジェの語る”第二の目的”を住まいに作り出すだろう。森のような静謐と陽気、秩序と多様を併せ持つ街をつくり出すだろう。ひとつの建築が目覚めたとき、街全体も甦るだろう。そうでなければ、コンピューターという道具の扱い方を誤っている。」 若い人に広く読まれてほしいが内容についてはまた別の機会に記したい。 小さな版型のわずか100ページちょっとの本だ。 しかし、この本は、書かれて
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く