本も好き、だけどネットも好き、テクノロジーも大好き――そんな人間にとって、ここ数年の「電子書籍(または電子出版。以下この二つを便宜的に同じものとして扱う)」をめぐる議論は、フラストレーションのたまるものばかりだった。 いわく、「本が売れなくなる」「パブリッシャーがつぶれる」「海外企業に支配される」「海賊版が増える」「本離れが進む」……こんな極端な悲観論が目に付く一方で、出版だけでなく、既存メディア全体がいますぐ用済みになり、ネットやソーシャルがとってかわる、といったような根拠薄弱な楽観論(?)も目立った。中には具体的な年をあげて、新聞等の「消滅」を予言したタイトルの本もあったがあれはどうなったのか? つい最近も、同工異曲の本が出版されている。 「(本の)電子化」ではなく、「(ウェブの)書籍化」 新しい事象に直面したとき、狼狽した人々は大雑把でわかりやすい「物語」にすがりたがる。「◯◯はすべ
米国のフリーランス・ジャーナリストが、老舗月刊誌「アトランティック」から、別サイトに掲載された自分の記事の要約を持ちかけられたが、原稿料が無料と聞いて憤慨し、仕事を引き受けなかった。25年間もジャーナリストとして働いてきた自分の原稿が無料で使われることを不服に思い、自分のブログで、「アトランティック」の担当者とのやり取りを公開した。 これをきっかけに、「不服に思うのも当然だ」、「無料掲載を要求したアトランティック側の言い分はおかしい」、「いや、一理ある」など、米英でミニ論争が発生している。 ネイト・セイヤーの記事「25年間のスラムダンクの外交」は、3月4日、ニュースサイト「NK News」に掲載された。バスケットボール選手デニス・ロッドマンの北朝鮮訪問をつづった長文記事だ。 セイヤーのブログ記事によると、これを「アトランティック」のグローバル・エディター、オルガ・カーザン(勤務してまだ2週
仏ラバル(Laval)で開かれたバーチャルリアリティのイベントで、立方体に触れる来場者(本文とは関係ありません、2009年4月22日撮影)。(c)AFP/THOMAS BREGARDIS 【4月11日 AFP】323年前にアイルランドの政治家ウィリアム・モリニュー(William Molyneux)が哲学者のジョン・ロック(John Locke)に宛てた書簡で投げかけた人間の知覚をめぐる未解決の難問、「モリニュー問題」をついに解決したと、米マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology、MIT)の科学者らが10日、発表した。 モリニューの投げかけた問いは、「先天的に目が見えず、球体と立方体を触覚によって区別していた人が、突然目が見えるようになった場合、手を触れずに球体と立方体を見分けることができるか」というもの。 ■「経験論」対「生得論
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