先月(2009年1月)、小さな扱いだったが注目すべき新聞報道があった。それは、51歳になる韓国人女性が偽造パスポートを使って青森空港から日本に不法入国し、東京入国管理局に捕まって、韓国に送還されたという事件である。 問題は青森空港で実施されている指紋認証の審査をすり抜けてしまったことだ。新聞報道によると、女性は「特殊なテープを人差し指に張って指紋を変造した」とあるが、この特殊テープとはシリコーンである。シリコーンで他人の指紋を偽造し、それを接着剤などで指に張って、認証を通過してしまった。 特殊テープは、不法入国した女性が自分で偽造したわけではない。不法入国を斡旋するブローカーがいて、彼女はそのブローカーから偽造旅券を購入したときに渡されたという。特殊テープを、日常的に作っている組織の存在が浮かび上がってきたのだ。 この事件は入管で指紋認証審査を行っている米国や日本、そして検討を進めて
ホンダ、「歩行アシスト」装置を福祉展に参考出展 ホンダは、高齢などで脚力が衰えた人の歩行をサポートする「歩行アシスト」装置のプロトタイプを、2008年4月25日から大阪市のインテックス大阪で開催される総合福祉展「バリアフリー2008」(大阪府社会福祉協議会など主催)に参考出展する。小型・軽量で、さまざまな体格に対応可能という。 「歩行アシスト」装置プロトタイプ 同社の二足歩行ロボット「ASIMO」の開発などで培った独自の協調制御技術を採用。歩く時の股関節角度のセンサー情報をもとに協調制御を行い、制御CPUの指示を受けたモーターが最適な足運びをアシストする。着用すると歩幅が広がり、歩行が、より楽になるという。 腰に着用するベルトのようなシンプルな形状で、独自開発の薄型モーターや制御システムで小型化を実現。S、M、Lの3サイズがあり、腰と太もも部分に固定する。重量はMサイズで2.8kg
「ケシポン」。使い方は至って簡単、ダイレクトメールなどの宛名の部分に押すだけだ。定価は997円(税込) 2007年12月、文具・オフィス備品製造大手のプラスがユニークな商品を発売した。その名も「ケシポン」。といっても消しゴムではない。ダイレクトメールなどを処分するとき、住所・氏名などの個人情報部分を捺印の要領で塗り潰すツールだ。 上からポンと押す。すると特殊パターンの印字がついて宛名が消える。だからケシポン。“直球”なネーミングである。そのユニークさ・手軽さが受けて、当初の年間販売目標数60万個を優に超えそうな勢いで売れている。 この「ケシポン」の開発に携わったのがプラス ステーショナリーの米津雄介氏である。「個人情報の流出に敏感なのは、男性よりはむしろ女性。その女性が手軽に使えるものを作りたかった」と語る。
スマートフォンを仕事に生かす〜ソフトバンクX02HTをチェック 今年の春、アメリカに出張する機会があったのだが、日本とはずいぶん携帯電話の事情が違って驚いた。日本以上にスマートフォンを使っているユーザが多く、そのほとんどがキーボードを搭載したストレート端末を持ち歩いているのだ。 日本のようにスライドタイプのキーボードではなく、小さなキーがむき出しになったタイプだ。ドコモが提供している「BlackBerry」もその1つだが、法人向けに導入されていることもあって、イマイチ話題に上っていない。 アメリカでは、Tシャツ短パンでショッピングをしているラフな人も、キーボードタイプのスマートフォンを使っている。日本よりはるかにコンシューマに広がっているのだ。 そんな中、ソフトバンクから発売になった「X02HT」を試用する機会を得たので、早速チェックしてみた。単にキーボードタイプのスマートフォンと
「水はなんにも知らないよ」 左巻健男著 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2007年2月発行 1050円(税込み) 「水に『ありがとう』と書いた紙を見せて凍らせるときれいな結晶になる」という奇妙な言説を聞いたことがあるだろうか。 「ない」という人は幸福だ。「ある」と答えつつ、すぐに「なにをバカな」と笑い飛ばした人もまた健全である。しかし「そんなこともあるかも」とか「なんとすばらしいことだ」と思った人は、奇妙な論理にとらわれてしまった人である。 水がどのような条件で、どのような結晶を作るかは、中谷宇吉郎による記念碑的な研究により解明されている。物理的条件さえそろえれば、水がどのように結晶するかはコントロールできるのだ。そこには、「ありがとうと書いた紙を見せる」「ありがとうという念を送る」といったあいまいな条件が入る余地はない。 ところが、この奇妙な言説はここ数
活版印刷、嘉端工房かく語りき 「なぜ活版印刷が衰退したのかといえば、効率という点で、写植に勝てなかったからですよ」。三代目の高岡昌生さんが嘉端工房に入社したころは、既に写植の時代だった。大量に刷るということで競ったら、大会社にはかなわない。ならば効率とは逆のところで勝負しよう――。それが今も昔も変わらない同社の姿勢だ。例えば、大印刷会社は受けない100枚のレターヘッドの印刷で、しかも組版がきちんとしたクオリティの高いもの。 そういうものを欲しがる人を、相手にしようと考えたのである。「オフセットやマック(Macintosh)でできるようなものは、うちは手を出さないことにしたんです。実際、デザインは二の次、という人からの注文は、バブル以降ぱったりとなくなりました」。 では、オフセットやマックでつくるものと、活版印刷はどこが違うのか。技術が異なるのは第1回で説明した通りだが、仕上がりの印象
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