健康志向の高まりでサイクリングが人気を集めるなか、茨城県の桜川、つくば、土浦の3市を通る自転車道「つくばりんりんロード」で、自転車の交通事故が相次いでいる。 今年に入り少なくとも7件の衝突事故が発生し、5人が重軽傷を負った。安全確認が不十分のまま交差点に進入し乗用車にはねられるケースが多く、県警は利用者にビラを配るなどして交通ルールを守るよう呼びかけている。 8月27日の昼下がり。桜川市真壁町白井のりんりんロードでは仲間とおしゃべりを楽しみながら、スポーツ自転車を走らせる人たちが次々に通りかかった。車道との交差点に一時停止の標識があるが、止まることなく横断する。付近をよく通るという自営業男性(34)は「止まって左右を確認する自転車は半分ぐらい。あわやはねられかけた“事故未遂”は、いっぱいある」と指摘する。 この交差点では今年、自転車と車が衝突する事故が3件起きた。6月には水戸市の男性(46