ヒッピームーブメントが盛んだった1960年代後半に反戦活動家が言い出した「Don't trust anyone over 30(30歳以上は誰も信じるな)」というキーワード。CD化による歴史的名盤の再販ブームに乗せられ、1970年代までの洋楽にハマっていた学生時代の自分には無視できなかった。 ローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズ、ジャニス・ジョプリン、ジミ・ヘンドリックス、T-Rexのマーク・ボラン…。20代後半で亡くなったアーティストが多かったことにも影響されたと思う。 ところが社会人になって忙しく過ごすうち、境界となる日は何の感慨もなく通過していた。馴れ合いとか、空気読むとか、大嫌いだったはずの大人の慣習を平気で受け入れ、死ぬほど好きだったロックという生き方、そして昔の自分を裏切り続けて今に至る。 卒業の一年くらい前までは、モテないけど女好き、すぐに酔うけど酒好きというヒヨワ