百貨店大手の高島屋が2024年7月末にも岐阜店(岐阜市日ノ出町)を閉店する方針を固めたことが13日、関係者への取材で判明した。郊外型ショッピングセンター(SC)をはじめとする他業態との競争激化や中心市街地の集客力低下、店舗の老朽化などで売り上げ不振が長期化していたことが背景にあるとみられる。 関係者によると、閉店後の店舗跡の活用方針や社員とパートを合わせた従業員189人(2月28日現在)の雇用については他店舗への配置転換を含めて検討するとみられる。 高島屋は子会社と関係会社の運営分も含め、国内外で計25店舗を展開。日本橋店(東京都中央区)や大阪店(大阪市)、横浜店(横浜市)など都心部に大型店舗を擁するのが強み。他方、不採算の郊外店舗の整理も加速しており、2020年に港南台店(横浜市)、23年1月には立川店(東京都)を閉店している。