放射線についての過剰報道は止まらない。ワイドショーはきのう柏市で見つかった毎時57.5μSvで盛り上がったようだ。単純に計算すると年間503mSvだが、それは問題の空き地にずっと住み続けた場合だ。現実的なリスクは放射線量×時間で決まるので、子供が毎週1時間この空き地で遊んだとしても年間3mSv。しかもこの57.5μSvはピーク値で、周辺では毎時0.5μSv程度だという。 問題はこのように局地的な「ホットスポット」ではなく、持続的に受ける累積線量だが、文科省の航空機モニタリングによれば、柏の線量は図(クリックで拡大)のように毎時0.2~0.5μSv。この平均値0.35μSvを毎日受けるとしても年間3mSvで、自然放射線量の世界平均(2.4mSv)ぐらいだ。 柏市は全域で放射線の測定と除染を行なうそうだが、測定はともかく除染は自治体がアドホックに行なうべきではない。過剰な除染の前例ができると「