“宿敵”への怒りの炎が再び大きく燃え上がり始めた-。大阪市による組合活動に関する市職員アンケートを不当労働行為とした大阪府労働委員会の認定をめぐり、橋下徹市長が組合への敵意をむき出しにしている。認定直後には謝罪したにもかかわらず、組合の攻勢をくらいメンツをつぶされたためだ。最近では組合を評価するなど歩み寄りをみせていた市長だったが、リストラの可能性にも言及し始めた。突然のスイッチ 3月26日朝、橋下市長は穏やかな雰囲気で記者団の取材に応じていた。話題は、大阪市と大阪府の女性公務員漫才コンビ「安定志向」が出演している西成区のプロモーションビデオ。「めちゃくちゃ面白かった。こういう形で頑張っている公務員の姿が市民に伝わることは非常にいい」。笑みをたたえていたが、突如、市長の“スイッチ”が入った。 「頑張っている職員がいるのに、組合は何とかしないといけない」。自ら進んで組合批判を切り出し、「学生