大阪市の橋下徹市長は18日、5月の市議会で野党会派の反対で認められなかった近現代史の展示会開催費について「もう1回(市議会に)予算案をあげようと思う」と述べた。橋下市長は展示会の反響などを参考にして近現代史の教育施設の開設を目指しており、「今の日本人に足りないのは近現代史。しっかり勉強しないと近隣諸国と冷静な議論ができない」と訴えた。 橋下市長は文部科学省が高校に近現代史を新設する検討を始めたことを歓迎した上で「教科書以外で(近現代史を)体験できる施設は絶対に必要。大阪の子供に学ばせることをいち早くやってもいいと思う」と強調した。 予算案の提出時期は今後、幹部会議で検討するといい、野党会派に対しては「否決するのであれば否決すればいい。そういう姿勢を市民に示すために予算案をあげる」と牽制(けんせい)した。