日本軍慰安婦の総数について明確な資料や、信頼できる総数の証言はない。 そこでほぼ明確な人数がわかっている日本軍の総数に、兵士にあてがわれた慰安婦の比率でわって、そこに交代率をかけることで、のべ人数が推計されている。 慰安所と慰安婦の数 慰安婦問題とアジア女性基金 推算の仕方は、日本軍の兵員総数をとり、慰安婦一人あたり兵員数のパラメーターで、これを除して、慰安婦数を推計するやり方があります。この場合に交代率、帰還による入れ替りの度合いが考慮に入れられます。 具体的に日韓の研究者が、約三十人の兵士に慰安婦ひとりでわりあてたという証言などから、約三百万人の日本軍に対する慰安婦数を推計している。 このうち蘇智良説は極端な少数派としてあまり採用されることがなく*1、秦郁彦説の1999年版は比率の推計手法を誤っていることが指摘されている*2。 いずれにしても、日本軍が慰安所制度をつくってからの数年間で