コンクリートの主要材料であるセメントは、製造過程で原料から二酸化炭素(CO2)を排出する。そこに改めて炭素を戻すのが低炭素コンクリートだ。製造時より多く炭素を取り込めば、脱炭素素材に大転換する。 カーボンニュートラルの広がりに伴い、低炭素・脱炭素コンクリートの開発競争が激しさを増す。その一方、実用化に向けて動き出す大手建設会社が出てきた。 脱炭素コンクリートの実装へ先行するのは大成建設だ。2021年2月に発表した「T-eConcrete/Carbon-Recycle」は、セメントの一部を高炉スラグなどに置き換えた上で、CO2を吸収・固定した炭酸カルシウム(CaCO3)の粉末を混合するコンクリートだ。1m3当たり45~116kgのCO2を削減できる。ベンチや舗装などで適用実績がある。 既に開発は一段落。同社は供給網の整備に舵(かじ)を切る。カギになるのはカーボンリサイクル材となるCaCO3の
