11月6日、あまりにも痛ましい事件が起きた。 ご存知の方も多いと思うが、東京・大久保のアパートで火災が発生、50〜70代とみられる4人の遺体が発見されたのだ。また、70代と30代の男性が意識不明の重体だという。 報道によると、このアパートには23人が住んでいたものの、うち17人が生活保護を受けていたとのこと。1人暮らしの高齢者も多かったという。築40年のこのアパートでは数ヶ月前にも配線のショートでボヤ騒ぎがあったそうだが、火災の詳しい原因はまだわかっていない。 この報道に接して思い出したのは、「たまゆら」での火災だ。09年3月、群馬県の高齢者施設「たまゆら」で火災が発生し、10人が死亡したという悲しい事件だが、うち6人は東京都墨田区で生活保護を受給中だった人々。墨田区は行き場のない高齢者を県境を超えて斡旋していたのだが、施設は無届けだった上、防災体勢も整っていなかった。身寄りがなく貧しい高