10年以上前のことだが、キャバクラで働いていたことがある。 一冊目の本、『生き地獄天国』を出す1年前くらいまでアルバイトしていたのだ。 で、結局そのキャバクラはある日突然潰れ、店長かなんかが給料を持ち逃げしてトンズラ、見事「給料不払い」の当事者となったわけだが、潰れた理由は「お客さんがあまり来ないこと」だった。 基本的にやる気がなく、暇な店。そんな店は経営側にとってはたまらないが、こっちにとってはパラダイスである。客が来ないのでいつも待機室で女の子のみで宴席以上に盛り上がり(まぁ、店としては最悪)、店が終わってからも話し足りなくて焼き肉屋やカラオケに繰り出す、といった日々を送っていた。お客さんとのアフターなどはしない。なぜなら、女の子同士の方が楽しく、客など邪魔だからである。 そんなキャバ嬢時代の友人とは今も仲が良く、よく会っているのだが、最近も私の家で鍋をした。その時に、驚くべき話を聞い