認知症の高齢者などの対応を警察官が迫られるケースが相次いでいることから、警視庁は保護が必要な状態かどうか対応する際の注意点をまとめたハンドブックを作成し、すべての警察官と職員4万6000人に配布して、現場で活用することになりました。 都内では去年、中野区の路上で倒れていた高齢者が、対応した警察官に認知症と気付かれないまま保護されず、後日死亡しているのが見つかったほか、ことしも、北区の介護施設から行方がわからなくなっていた高齢者が認知症と気付かれず、保護されなかったケースがありました。 こうした現場の対応で問題が生じたことを教訓に、警視庁は専門医の意見を取り入れ、認知症の高齢者などに対応する際の注意点をまとめたハンドブックを作成しました。 まず、全般的な注意点として認知症と気付くために、▽名前や住所、連絡先などがしっかりと説明できるかや、▽赤信号に注意を払って歩いているか、などをチェックする