「世界で戦える選手にならなければ五輪に出なくていい」が持論というだけあって、話題の公務員ランナーは潔いというか何ともあきらめが早い。(サンケイスポーツ) 五輪代表選考会を兼ねた26日の東京マラソンで14位に終わった川内優輝(埼玉県庁)はレース後、「五輪挑戦は終わった。この結果では選ばれない」と“白旗”をあげた。 それだけではない。同夜、川内は母親に頼んでバリカンで頭を丸刈りにしてもらったそうだ。勤務先の埼玉・春日部高で昼休みに会見し、「応援してくれた方に何らかの誠意を見せなければと思った。さらし者になった方がいい」と神妙な表情で話したという。 「何もそこまで…」といった常識論では語れない選手である。昨年の福岡国際で日本人最高の3位に入り有力候補になったのに、また選考レースに出たこと自体、従来の常識では考えられなかった。 福岡から2週間での防府マラソン出場もそうだった。しかし、コーチもなしで