岸田文雄首相は4日のBSフジ番組で、自民党派閥の裏金問題を受けて来週発足させる党政治刷新本部を巡り、麻生太郎副総裁と菅義偉前首相を顧問に迎えると明らかにした。
![【速報】自民政治刷新本部の顧問に麻生、菅両氏](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4efb15da6ad85b791ea69c7024c5254a42331465/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimg.cf.47news.jp%2Fstatic%2Frenewal%2Fcommon%2Fimg%2Fthumb_large.png)
2017年12月6日の朝。渡辺照子(わたなべ・てるこ)さん(1959年生まれ)は、派遣労働者として16年8カ月勤めた東京都文京区のコンサルタント会社へ出勤した。ただ、この日で雇い止めとなる。派遣先ではなく、派遣元の営業マンから通告された。派遣先からは「最後の日に入館カードを返してください」とだけ言われた。 その日夕、渡辺さんは同僚に入館カードを託し、会社を後にした。賞与や交通費が出ない派遣労働者には、退職金もない。時給は1750円で始まり、3カ月ごとに60回以上契約更新したが、昇給はたった80円だった。 ▽シングルマザーに 「派遣はまるで物扱いだ。働くことは収入を得るだけでなく、社会とつながり、キャリアを積んでいくことだと思うが、派遣労働者はそれができない」と渡辺さん。 事務用機器操作という専門業務の派遣社員だったが、電話対応や海外招聘(しょうへい)者のアテンドなどもした。しかし、賃金は1
東京五輪のヒロイン候補、競泳女子の池江璃花子選手が白血病を公表したニュースは、国内外へ大きな衝撃を与えた。白血病は20歳未満のがんでは最も多いとはいえ、太陽に向かって咲くひまわりのような存在だった池江選手がまさか…。多くの人の思いだったろう。 今年1月中旬からのオーストラリア合宿では激しく肩で息をするなど異変があったそうだが、記者会見した日本水泳連盟の上野副会長は「水泳をしていたから異常を感じた。通常の生活では、まず発見できなかった」と説明した。合宿前のレースでは得意の100メートルバタフライで自身のベストタイムより約4秒も遅かったという。白血病の発症は防げなかったかもしれない。だが、その時点で異変を察知し、合宿参加の是非が検討されるべきだったのではないか。 欧米のスポーツ先進国では、アスリートの健康を最優先にした「モニタリング・トレーニング」というチェックシステムが20年ほど前から導入さ
大学では法律を学んだ。あまり真面目な学生だったとはいえないが、法的な考え方の根幹には触れることができた。例えば、法的な結論は必ず健全な常識に一致する。いや一致させなければならない。「もし君たちが法律家となり、法的に考えた結果が普通の人の常識とずれているなら、君たちは法匪(ほうひ)となっている可能性がある」。教授はそう言った。「法匪」とは、法的な知識を悪用する者というほどの意味だ。 将棋・三浦弘行九段のソフト使用冤罪(えんざい)事件は、とうとう将棋連盟の谷川浩司会長の辞任表明という事態に至った。そこには第三者調査委員会の結論が深く絡んでいる。第三者委の報告は、過去における過ちをただし、将来に向けて被害者の救済と組織の信頼回復を図る原点となるはずだった。だが、法的理論を駆使して導いたねじれた結論が、かえって信頼回復の妨げになっているように見える。 繰り返すが、疑惑は根拠のないものであった。一点
不正の証拠はなかったとする調査委員会の報告を受け、記者会見する将棋の三浦弘行九段=2016年12月27日午後、東京都新宿区 先日、「三浦棋士は『灰色無罪』なのか」で、将棋・三浦弘行九段の「冤罪(えんざい)」」について述べたが、引き続き書きたい。 第三者調査委員会は三浦九段に対する出場停止処分を「やむを得なかった」と結論付けた。前回記事で述べた通り、第三者委は実質的には三浦九段を「潔白」「冤罪」であると判断している。常識的には「潔白な者への処分は不当」という流れになるはずだが、そうなっていない。そのために、なかなかにアクロバティックな論理を展開しているのだが、法律家集団の報告書であるから、法的に堅固なよろいをまとっているかのごとく装う。 その論理を検証する前提として、また将棋連盟の決めた救済策について考えるためにも、この騒動によって損なわれた部分に、目を向けたい。とりわけ、三浦九段は何を失っ
岐阜大学の研究用に飼育されていたヤギ=岐阜県美濃加茂市(同大の八代田真人准教授提供) 研究用に飼育されていたヤギを盗んで食べたとして、岐阜地裁が27日、ベトナム国籍の男2人に懲役2年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。「腹を満たすため、生きるために盗みを繰り返した」。2人のうち、元外国人技能実習生の無職レ・テ・ロック被告(30)は公判でこう供述した。提出した謝罪文には、日本での過酷な労働や経済的に追い詰められて事件を起こすまでの経緯をつづっていた。 供述などによると、ロック被告は2013年3月、長野県の農業会社の技能実習生として来日した。運転手だったベトナムでの月給は日本円で約1万6千円。苦しい暮らしが続く中、「月給20万~30万円、1日8時間で週5日勤務」と日本での仕事を紹介された。 「一生懸命働いて仕送りしたい」。希望を胸に日本の土を踏んだが、謝罪文によると、仕事は午前6時から翌日の
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