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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/watanabe (8)

  • トランプ支持の強力なパワーの源は、白人を頂点とする米社会の「カースト制度」

    書の重要な指摘は、カースト最上層にいる者は制度を守るためなら何でもやるということ> 筆者はドナルド・トランプが共和党の予備選に出馬した2015年から接戦区のニューハンプシャー州などで大統領選を取材し、「トランプに熱狂する白人労働階級『ヒルビリー』の真実」といった記事で報告してきた。そして、2016年の大統領選挙で起こったことを『トランプがはじめた21世紀の南北戦争』(晶文社)というにまとめた。 得票数ではヒラリー・クリントンの6585万3625票 (48.0%)に対してトランプ6298万5106 票(45.9%)とクリントンのほうが多かったのにもかかわらず、選挙人制度によってトランプはクリントンに圧勝した。 クリントンが敗北した理由を多くの専門家が分析してきたが、特にリベラルの側から聞こえてくるのが、「白人労働者への配慮が足りなかった」、「(人種、ジェンダー、性的指向といった)アイデ

    トランプ支持の強力なパワーの源は、白人を頂点とする米社会の「カースト制度」
    HanaGe
    HanaGe 2020/09/11
  • 人類の歴史を変えたパンデミックを描いたノンフィクション

    <14世紀のヨーロッパを激変させたペスト(黒死病)から、偏見によって対策が遅れた20世紀のエイズまで、パンデミックの歴史を知れば今の危機とも冷静に向き合える> 複数の国あるいは世界全域という広範囲で大人数の感染者が出る大きなパンデミックは、歴史を振り返ると、政治、経済、衛生観念などを大きく変えるきっかけになった。現在、世界中で渡航制限や「ロックダウン」を余儀なくさせているCOVID-19(新型コロナウイルス)は、すでに多くの国に経済的な打撃を与えており、しかも終焉が見えない。 人々は、怯えながらも、過去のパンデミックから何かを学ぼうとしている。パンデミックに関するは非常に多いのだが、どれかを選ぶのは難しい。そこで、アメリカでふたたび売れている作品をいくつか紹介したい。 それぞれに、時代背景が大きく影響を与えていることがわかるであり、そこに読み応えがある。 ペスト/黒死病(Plague、

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    HanaGe
    HanaGe 2020/04/03
    日本語翻訳版はなさそう(泣)
  • アメリカでようやく根付き始めた日本のライトノベル | 渡辺由佳里 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    アメリカの大手書店チェーンではライトノベルがマンガと一緒に並べられている Yukari Watanabe/Newsweek Japan <日ライトノベルの英訳は「会話とキャラクターを中心に」読み進める、マンガのサブジャンルとしてアメリカでも人気が出始めた> 日で非常に良く売れている「ライトノベル」のジャンルだが、2000年代にアメリカで翻訳出版として上陸したときには単発での成功はあったものの根付かなかった。いったん撤退したような形になったが、2014年に「再上陸」した後は売上を倍増させ、定着する気配を見せている。 アメリカには、ティーン読者を対象にしたYA(ヤングアダルト)という人気ジャンルがある。売上高が400億円近い巨大なマーケットで、ヒット作を出した作家の年収が25億円を超えることも少なくない。 YAはファンタジーやロマンスの内容が多いジャンルなので、日の読者は翻訳された日

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    HanaGe 2018/06/23
  • カズオ・イシグロの「信頼できない語り手」とは | 渡辺由佳里 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    <社会的、政治的な選択ではなく正統派の作家イシグロがノーベル文学賞を受賞したことには、大きな意味がある> 10月5日、長崎生まれのイギリス人作家カズオ・イシグロ氏がノーベル文学賞を受賞した。人にとっても意外だったらしく、英ガーディアン紙によると、最初は今はやりの「偽ニュース」ではないかと疑ったくらいだという。 イシグロは、1982年に27歳で作家デビューしてから62歳の現在まで長編小説は7作しか刊行していない。専業の小説家としては寡作なほうだ。 しかし、『遠い山なみの光』(A Pale View of Hills)と『忘れられた巨人』(The Buried Giant)以外の長編小説はすべて著名な文学賞の最終候補になっており、1989年刊の『日の名残り』(The Remains of the Day)は世界的に権威があるブッカー賞を受賞した。 イギリス貴族の主人への忠誠心と義務を優先して

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    HanaGe 2017/10/11
  • 遅咲き日系人作家が生み出した、ロス黒人街の「ホームズ」

    <ロス黒人街の「シャーロック・ホームズ」を主人公にしたミステリー『IQ』。異色のヒーローを生み出したのは、なんと遅咲きの日系人作家> 2017年エドガー賞・新人賞部門の候補になった『IQ』は、IQというニックネームの黒人青年が主人公のミステリー/サスペンスだ。 ロサンゼルスの中でも犯罪が多いことで知られるサウス・セントラル地区で育った黒人青年Isaiah Quintabe(イザイア・クィンタベ)は、この地域の黒人コミュニティで「IQ」というニックネームで知られている。名前のイニシャルが示すようにIQが並外れて高く、シャーロック・ホームズのように謎を解き、問題を解決する。しかもイザイアは、コミュニティの隣人からは報酬を受け取らない。それは過去の罪を償うのが目的だからだ――。 10年ほど前、有名大学への進学を目指していたイザイアは、弟の将来を誰よりも信じていた兄の死により、精神的にも経済的にも

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    HanaGe 2017/04/20
  • 戦場を生き延びた兵士は、なぜアメリカで壊れるのか?

    <アフガニスタンやイラクの戦場から帰還したアメリカ兵が精神を病むケースが後を絶たない。戦場で戦友と共有した「仲間意識」を帰国後は持てなくなるから、という分析もある。しかし連帯感を感じられるコミュニティは戦場だけではないはずだ>(写真はアフガニスタンから帰還して家族との再会を喜ぶ米兵) 2001年の同時多発テロ以来、アメリカは15年もの間「戦時中」の状態にある。アメリカ土での戦闘がなく、徴兵制度もないために、一般のアメリカ人はふだんそれを忘れがちだ。 軍人たちは、戦地で残酷な死を目撃し、友を失い、ときには人を殺さざるを得ない状況に追い込まれる。その過酷な戦場を生き延び、幸運に任期を終えた軍人は、なぜか、平和な母国に戻ってから精神的に壊れる。多くの退役軍人が、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の診断を受け、障がい者扶助や治療を受けるが、それでもうつによる自殺者は後を絶たない。 『Tribe:

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    HanaGe 2016/09/02
    “男性主体の「部族」での体験が多いことが影響しているのだと思うが、社会を構成するのは男性だけではない”
  • 性転換するわが子を守り通した両親の戦いの記録 | 渡辺由佳里 | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    同性婚が次々と合法化され、有名人がゲイ、レズビアン、トランスジェンダーを公表しているアメリカなので、LGBT(Lesbian, Gay, Bisexual, and Transgender)に対する偏見は日より少ないというイメージがあるかもしれない。 だがアメリカには、日にはみられない宗教による偏見と差別がある。 しかも、日に住んでいる人が想像できないほど陰険で、危険なレベルの差別だ。ゲイやトランスジェンダーというだけで憎まれ、殺されることすらある 。特に中西部や南部でその傾向が強い。リベラルが多いことで知られる東海岸北部でも、田舎に行くと保守的な住民が多い。 Wayne Mainesが生まれ育ったニューヨーク北部の小さな田舎町もそのひとつだ。「愛国心、勤勉、家族愛」を重んじる労働者階級の家庭で育ったWayneは、高卒で空軍に従軍した後、20代半ばに復員軍人援護法(GI Bill)の

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    HanaGe
    HanaGe 2016/01/14
  • インターネットで他人を血祭りにあげる人々

    ツイッターでアメリカの情報を追っている人は知っているかもしれないが、2013年12月にある女性が書いたツイートが、世界的に大炎上する事件があった。 IACというネットサービス企業でPRのシニア・ディレクターという要職に就いていたジャスティン・サッコは、当時30歳で、洗練された金髪美人だった。ニューヨークから南アフリカへの長旅の途中、乗り換えのロンドン・ヒースロー空港で次のようなツイートをして、飛行機に乗り込んだ。 "Going to Africa. Hope I don't get AIDS. Just kidding. I'm white!" (アフリカに向かっているところ。エイズにかからないといいけど。冗談よ〜。だって私、白人だもん) ぱっと見ると、人種差別丸出しのひどいツイートだ。けれども、ジャスティン人は、アメリカのスタンドアップコメディアンがよく使う自嘲のテクニックで「愚かな白

    インターネットで他人を血祭りにあげる人々
    HanaGe
    HanaGe 2015/10/01
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