前にラジオクリルタイでボソッと言った一言をちょっとだけふくらましてみる。 一言で言うと、『ウェブ進化論』*1は『下流社会』*2とネガポジの関係にある。 言い換えると、フレーミング型展望論という意味で両者は通低している。 偏ったデータを用いたあいまいな結論を、高みに立ったところから提示して、漠然と印象付けるというところ。 あるいは、限定的なデータを基に、ある特定の層の活動を全体に拡大して、未来像として語ってみせるというところ。 そして、主に中高年世代向けなのが『下流社会』で、若年世代向けなのが『ウェブ進化論』、といったところになるか。 別にそれがいいとか悪いとか言おうというのではない。 何がベタでネタで、それが善でこれが悪という話でもない。 また、この自分の意見が特にメタというわけでもない。 重要なのは、それらが「メッセージ」としてどこまでの射程を持っているのかということ。 そして、それらの