「テスラは、(民泊大手の)米エアビーアンドビーと、(配車大手の)米ウーバーを融合したような会社になるだろう」 電気自動車(EV)大手の米テスラが4月下旬に開いた2024年1~3月期の決算説明会で、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はこう語った。マスク氏の念頭には、8月8日に披露すると宣言している新事業「ロボタクシー」の将来像があった。 アプリでタクシーを呼び寄せると、テスラのEVが自動運転で所有者の元から乗客を乗せる場所へ向かう。自分が乗っていない間、EVをタクシー事業に貸し出すことで所有者は収益を得られる。実質的にテスラ車の保有コストが下がる仕組みと言え、テスラ車を持とうという動機付けにつながる。 マスク氏は決算会見で、「テスラを自動車会社のように評価するのは根本的に間違いだ」と語り、「AI(人工知能)ロボットカンパニー」と捉えるべきだとの考えを示した。このように、EVだけがテスラ