茨城県土浦市のJR荒川沖駅周辺で8人が殺傷された通り魔事件と、別の殺人事件で殺人や殺人未遂罪などに問われている同市中村東3、無職、金川真大被告(25)の初公判が5月1日、水戸地裁(鈴嶋晋一裁判長)で開かれる。事件発生から1年1カ月。動機の解明が待たれるが、裁判は責任能力の有無が争点になるとみられる。 金川被告は昨年11月から今月末まで、毎日新聞と計7回の接見に応じた。アクリル板越しの金川被告は「早期の死刑執行」を繰り返し望み、意外なほどさっぱりとした表情で時折、笑顔も見せた。当時の心境を「この世界から消えたかった。つまらない人生をささっと終わらせたかった」と説明。無差別殺傷に及んだのは「とりあえず複数殺せば死刑になる」ことが理由という。 また、文通では「やりたい事がありません。この世界には」「ファンタジーの世界に生まれたかった。現実世界には魅力を感じない。じゃあ、死のう」などと、筆圧の