[註 追加 21.50][図版更改 14日 0.53] 大正12年(1923年)9月1日は、関東大地震の発生した日ですが、その日、竣工式を行なっていたのが『帝国ホテル(旧)』でした(着工は大正8年:1919年)。 この建物の設計については、当時の「専門家:構造学者」の多くが危険視していましたが、被害はありませんでした。 その翌年、大正13年、雑誌『科学知識』(大正13年1月号)に、F・L ライトの右腕として建築にかかわった遠藤 新(えんどう あらた)が、『帝国ホテルの構造について』と題する小論を寄稿しています。 彼はそのなかで、「構造学者 建築を誤まる」として、地震後の東京の建築は必ず悪くなる、と心配しています。 まことに核心を突いています。東京どころか、日本中の建築がおかしくなったのですから・・・。 雑誌『科学知識』の関東大地震の前年、大正11年4月号には、 F・L ライト自身が、「新帝
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