男性弁護士に暴行を加えて性器を切断したとして、傷害と銃刀法違反の罪に問われた無職の小番(こつがい)一騎被告(25)=東京都渋谷区=の初公判が28日、東京地裁であった。小番被告は「間違いありません」と述べ、起訴内容を認めた。予定されていた検察側の冒頭陳述は、内容について弁護側から「不相当だ」と異議があり、次回以降に持ち越された。 小番被告の起訴内容は、8月13日午前7時40分ごろ、東京都港区の法律事務所で40代の男性弁護士の顔を数回殴り、持っていた枝切りばさみで性器を切断するなどしたというもの。男性は約1年の通院が必要と診断されたという。 小番被告の妻がこの事務所で働いており、検察側は「妻と被害者のやりとりが重要だ」として冒頭陳述を行おうとしたが、弁護側は「詳細なメールの内容が引用されている」と異議を申し立てた。裁判官も「関連性が薄い」と判断した。