Appleは同社の最高経営責任者(CEO)であるSteve Jobs氏がいなくなる6カ月間をどのように切り抜けるつもりなのだろう。そのことについては過去がヒントを与えてくれる。 その伝説的CEOが、考えられていたよりもはるかに深刻だと思われる健康問題で療養のために不在になる間、Appleが困難を強いられることは明らかである。しかし、Jobs氏が膵臓(すいぞう)がんの手術を受け、数カ月休養することを発表した2004年8月のときに比べると、2009年1月時点のAppleの状態ははるかに良い。 現在、Appleには強力な製品ラインが3つあり、世界規模の小売店のネットワークを持ち、銀行口座残高240億ドルという、深刻な不況を生き抜くための財務リソースを有している。2004年夏を振り返ってみると、Appleの状況は今とはまったく違うものだった。 当時、Appleはまさに財務基盤を固めつつあったところ