新型コロナウイルスのオミクロン株は、2メートルのソーシャルディスタンス(社会的距離)を取っていても、感染者がマスクをせずに15分の会話をすると、最大60%の確率で相手が感染することが、スーパーコンピューター「富岳」を使った分析で分かった。 デルタ株の40%と比べ確率が高く、感染対策の徹底が求められそうだ。富岳を運用する理化学研究所などの研究チームが2日発表した。 「第6波」で猛威を振るうオミクロン株は、デルタ株と比べ感染力が1・5倍と仮定して分析。マスクをしていても、50センチ以内の距離で15分会話すると20〜30%の確率で感染するとの結果が出た。 マスクをせずに1メートルの距離で1時間会話した場合は、オミクロン株でもデルタ株でも感染確率はほぼ100%に達した。会食などでテーブルを囲み長時間の会話をするとリスクが非常に高いことを示しており、従来の対人距離や会話時間などの対策が十分なのか見直