【ロンドン=板東和正】ロシア産原油や石油精製品の禁輸を提案した欧州連合(EU)の追加制裁案をめぐり、東欧諸国で足並みの乱れが目立っている。親ロシアのハンガリーが反発し、露産エネルギーに依存するチェコやスロバキアは早期の禁輸に及び腰だ。EUは首脳らの説得を急ぐが、制裁案の内容で譲歩を迫られる可能性もある。 EUのフォンデアライエン欧州委員長は4日、ロシアに対するEUの追加制裁案として、露産原油の輸入を6カ月以内に禁止するよう提案した。石油精製品については、年内の輸入禁止を求める方針だ。 制裁が実行に移されるには、加盟国の全会一致が必要だが、ハンガリーのオルバン首相が「一線を越えた措置だ」として反発。同国のシーヤールトー外相も「ハンガリーのエネルギー供給体制が破壊される」として「(ロシアから)パイプラインで運ぶ原油が禁輸対象から外れなければ、制裁案に同意できない」と条件をつけた。 ハンガリーの
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