こんにちは、クライアントサイドエンジニアの矢野です。 第8回では応用編として、金属やプラスチックの材質表現について書きました。 第9回では凹凸を表現する技術であるノーマルマッピングについて説明します。 なぜ使うか? いま、表面に細かい凹凸がある物体をレンダリングすることを考えます。 これを実現する方法として、まず頂点を細かく分割して凹凸をつける方法が考えられます。 しかし、頂点を分割するということは頂点シェーダやスキンメッシュアニメーションなどの処理負荷が大きくなり、パフォーマンスに悪影響を及ぼします。 そのため、頂点数の少ないメッシュに何かしらの工夫を施して、そこに凹凸があるように見せる必要があります。 ノーマルマッピングはこのような場合に使います。 凹凸の特徴を観察する 凹凸の表現を考えるには、まずその特徴を観察して知る必要があります。 平面と凹凸のある面を比較すると、凹凸のある面から