北朝鮮が弾道ミサイルを発射した情報で、午前7時55分に発出された全国瞬時警報システム「Jアラート」を伝えるテレビ放送=13日午前(鈴木健児撮影) 北朝鮮の弾道ミサイル発射を受けた全国瞬時警報システム(Jアラート)を巡り、発令後の情報の訂正など混乱が相次いでいる。現状と今後求められる対応について、福田充・日本大危機管理学部教授に聞いた。(聞き手 大竹直樹) 日本大学危機管理学部の福田充教授◇ 「空振り三振」はいいが、「見逃し三振」をしてはいけないというのが危機管理の鉄則だ。政府は北朝鮮の弾道ミサイルが北海道周辺に落下する恐れがあるとしてJアラートを発令したが、後に可能性がなくなったとして情報を訂正した。ある程度の空振りはあり得るということを国民もメディアも理解しなければならない。 情報の精度と速報性はトレードオフの関係にある。ミサイルは最短約7分で東京に到達する可能性がある。発射後5分でJア